私たちの地球は、約46億年前に太陽系の他の惑星とともに形成されたといわれています。 地球の気圏、地圏、水圏、(さらに生命誕生後は生物圏)は、この46億年の間にお互いに影響しながら進化し、現在の状態になりました。 地盤は地圏に属しますが、地表での侵食・運搬・堆積作用により形成されますので、当然気圏・水圏からの影響を大きく受けます。 さらに生物圏からも様々な影響を受けています。日本の地形を見ると、海岸から平野が続き、台地、丘陵地を経て山地になることがよくあります。 このような地形のところでは平野部に都市が発達し、人間の活動が活発に営まれています。山地は一般に基盤岩(あるいは岩盤)といわれる岩石で構成されています。 このような岩石には、古い時代(新生代第三紀より古い時代)の堆積岩、火成岩、変成岩があります。また盆地等にはもっと新しい時代の地層(第三紀層や洪積層など)が分布しています。 丘陵地域には、普通は新生代第三紀に堆積した地層(第三紀層)が分布しています。この地層はまだ十分固まりきっていないことがあり、地滑りなどの災害を引き起こすことがあります。 ほとんどの台地は、新生代第四紀洪積世に堆積した洪積層という地層で構成されています。ここには良好な地下水を含む砂礫層(帯水層)が多数はさまれます。 海岸に面した地域では、沖積平野と呼ばれる標高がゼロメートルに近い平坦な土地が広がっていることがあります。この平野の下には沖積層と呼ばれる軟弱な地層がいろいろな厚さで堆積しています。 この層は、厚いところでは50mを超えることもあります。(出典(財)日本環境協会「地盤環境を考える」)
