
深井戸は、経年とともにさまざまな症状を伴って老朽化します。
深井戸の寿命は、メンテナンスによって大きく変わります。
- 揚水量の減少。
- 同じ揚水量なのに水位降下が大きくなった。
- 揚水中に砂が混じっている。
- 赤水がでる。
- 井戸の中からジャバジャバと音がする。

こんな時は次のような事が考えられます。

揚水管に穴が開いている

多量のスケールが付着している
< 原因 >
- ・揚水により、ストレーナー幅より小さい砂がでてきて堆積する。
- ・スケール等が堆積する。
- ・ケーシングが破損したため、充てん砂利が堆積する。
- ・スケールが付着してストレーナー断面積が減少する。
< 処置 >
- ・ブラッシングを行い、スケールを除去する。
- ・浚渫工事を行う。
- ・ベーラーによる浚渫。
- ・エアーリフトによる浚渫。

ポンプストレーナー部の目詰まり

腐食状況
< 原因 >
- ・スケールがポンプストレーナーに付着して揚水量が減少する。
- ・スケールや迷走電流等により腐食する。
- ・砂を汲み上げることにより内部が磨耗する。
- ・ポンプ内部に砂利が混入してポンプが止まる。
< 処置 >
- ・ポンプを分解、整備する。
- ・修理不能の場合は新品に取り替える。

水中テレビカメラ調査全景

井戸内部状況
(スリット型スクリーン)
< 原因 >
- ・地下水の水質によりスケールが付着し腐食する。
- ・地中の迷走電流により腐食する。
- ・破損は主にケーシングの弱い部分(ストレーナー部、溶接箇所)で発生する。

ブラッシング工

ブラッシング工
(スケール等がはがれた)
< 原因 >
- ・揚水により、ストレーナー幅より小さい砂がでてきて堆積する。
- ・スケール等が堆積する。
- ・ケーシングが破損したため、充てん砂利が堆積する。
- ・スケールが付着してストレーナー断面積が減少する。

ベーラーによる浚渫

エアーリフトによる
浚渫

沈積土砂
(揚水に伴う細砂)

沈積土砂
(充てん砂利が混入)
< 処置 >
- ・ブラッシングを行い、スケールを除去する。
- ・浚渫工事を行う。
- ・ベーラーによる浚渫。
- ・エアーリフトによる浚渫。