

井戸は、経年とともにさまざまな症状を伴って老朽化して行きます。 老朽化は、この地球上で止めることのできない自然現象なのです。 その老朽化の度合いは、井戸内部で発生するいろいろな要因により、早くなったり遅くなったりします。 また、地域的な特性や環境の変化によっても影響を受けます。 その主な要因としては、
(1)水質(溶存酸素、遊離炭酸)
(2)微生物(鉄バクテリア)
(3)電食(迷走電流)
(4)施工不良(継手溶接、充てん砂利)
(5)過剰揚水

重なり合って、井戸の外観面や構造面で、ケーシング管の腐食や揚水能力の低下などといった現象が表われ、井戸自体に損傷や障害を負っている場合が多く見受けられます。
人は、胃の調子が悪くなると病院で胃カメラによる診察を受ける場合があります。
井戸の場合も同様に、井カメラで井戸内部の状況を観察することにより、その井戸の症状を把握することができます。
この井カメラがここに紹介する、水中カラーテレビカメラシステムなのです。
調査サンプル動画
調査フローチャート


【Φ66mmからΦ1000mmまで対応】
ボーリング孔径井戸まで、2種類のカメラを用意しました。
・Φ66mm~Φ150mmまでは、小口径用水中カラーテレビカメラシステム
・Φ150mm~Φ1000mmまでは、大口径用水中カラーテレビカメラ
ケーブルは、400mの長さがあり、両カメラ共用できます。
【井戸内部情報は逃しません】
直視カメラ、側視カメラの切り替えにより、鮮明なカラー映像が得られ、側視にし回転させると全周が観察できます。深度はもちろんのこと、温度センサー内臓により水温もモニター画面上に映し出されます。
また、ビデオスケーラにより井壁面の2点間の長さも計測できます。その他、接写カメラ・VTR・ビデオタイトラーの装置を付け加えた最新鋭の水中カラーテレビカメラシステムです。なお、小口径用水中カラーテレビカメラシステムには、方位計が内臓されています。
【さまざまな用途で御利用ください】
井戸の竣工検査、井戸内部の点検、改修工事の計画と確認、落下物調査、岩盤ボーリング及び、コンクリート孔内調査、異常箇所の発見と対策等。
【報告書として提出します】
井内観察結果をわかりやすく見やすい様に柱状図としてまとめます。井戸に異常な箇所や問題があれば、その対策と検討をまとめ井内写真とともに報告書として提出します。DVDも添えて提出します。